【Branded Shorts 2018 Shortlisted】ROAD TO YOU -君へと続く道-(日本)

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【Branded Shorts 2018 Shortlisted】ROAD TO YOU -君へと続く道-(3:30/日本/2017)
 
広告主:住友ゴム工業株式会社
広告会社:株式会社電通
制作会社:株式会社電通クリエーティブX
監督:川又 浩
 
【タグライン】
走れ、愛を乗せて。
 
【あらすじ】
これは3組の人間たちが奏でる、それぞれの愛の物語。
 
舞台は日本のとある北国。年に一度のイルミネーションイベントを控え、街はにわかに活気づいていた。
 
そんな中、新人として仕事に奔走するリョウタは、恋人のユキをいつも待たせてばかり。
 
一方、警備員として街頭に立つトシロウは、娘のマイとどこかすれ違いの日々に奮闘していた。妻がいない分、がんばりすぎてしまう娘に、どう接していいのかわらなくなっていて…
 
また、かつて女優を夢見て、生まれ育った地元を離れてしまったケイ。トップ女優としての地位を確立した彼女に舞い込んできたのは、まさにその地元の点灯式へのゲスト出演だった。マネージャーのジンとともに十数年ぶりに帰ってきた彼女の表情はどこか曇っていた。
 
互いを想い合う男女の愛、すれ違う親子の愛、そして
故郷への愛を胸に秘めた二人、
それぞれの愛する想いを乗せて車もドラマも走り出す。
 
【コンテクストの説明】
「スキップされることは、嫌われること。」
 
ネットやスマホが普及したことで、人々は、自分の見たいものにしか、興味を示さなくなっている。見たくないものはスキップする。スキップできないものには抵抗、ましてや嫌悪感すら抱かれる可能性がある。
 
だからこそ、視聴者が自ら見たいと思える「コンテンツ」が必要であり、
その物語を通して、企業のメッセージを伝えることが、「スキップされない」つまり、「好きになってもらえる」ことにつながると考え、この企画が誕生しました。
 
【制作の目的】
「冬の安全を守りたい。」
 
毎年ここ日本でも、若者の冬道での交通事故は後を絶えない。DUNLOPはタイヤメーカーとして、若者の早期タイヤ交換を促進するため、ありがちな冬の事故の「恐怖」を通してではなく、「愛」をテーマに、彼らが愛するアニメーションを用いて、訴えることにした。
 
180秒のなかで商品が登場するのはわずか数秒。
広告らしい広告は、デジタル上ではスキップされ、嫌われるという背景を鑑み、商品を見せるのではなく、ストーリーに込めたメッセージを通して、若者たちの共感を獲得した。
 
【応募作品を通して伝えようとしたメッセージ】
「走れ、愛を乗せて。」
 
この言葉に込めたのは、愛する人の元へ急ぐ人たちの気持ちそのもの。
 
J.B. ダンロップが作った、世界初の空気入りタイヤ。ダンロップの始まりとなるその発明は、実は10才の息子のために生まれました。
 
大切な人を想う気持ちが、世界中の安全と安心に繋がったのです。
 
あれからおよそ130年経った今も、我々の想いはひとつです。
 
冬道に、大切な人のもとへ走る人々の愛を、確かな技術で支えていく。
 
そのために、DUNLOPのタイヤはある。恋人の元へ、家族の元へ、ファンの元へ、それぞれの愛を乗せて走る人々の味方であり、愛する人のために冬道の「安心・安全」を考えるきっかけとなってほしい。そんな思いで制作しました。
 
【クリエイティブにおける工夫とその意図】
「好きになってもらえる動画広告」
 
広告と分かった瞬間に、「ウザイ」と思われ、スキップされることは、商品への好意度の低下にもつながる。そのため、あらゆる角度から、自ら見たいと思ってもらえる工夫を施しました。
 
<キャスティング>
「ファンが喜ぶ貴重な組み合わせ」
 
TVアニメでもめったに見られないような人気声優のキャスティング、またこの二人のこの配役での組み合わせは見たことがない!という狙いを元に、声優さんのファンにとっても貴重な作品にすることを狙いました。
 
<音楽>
「若者の心を深く動かす音楽を」
メジャーデビュー前にもかかわらず、ニコニ動画等で活躍し、楽曲がカラオケランキング1位を獲得するほど若者に絶大な人気を誇る、須田景凪(バルーン)氏に楽曲制作を依頼。冬の情景とマッチした名曲『アマドール』が生まれた。
 
<キャラクター>
「短くても好きになれるキャラを作る」
短い尺の中でも、印象に残る登場人物を描くため、通常よりもワンステップ加え、キャラクターの原案を、自身が冬国出身でもある漫画家の高橋しん氏(『いいひと。』『最終兵器彼女』『かなたかける』など)に依頼し、作り上げた。
 
<物語>
「あえてのオムニバス方式」
恋愛に限らず、親子の愛や地元愛をテーマにした男女の物語を描くことで、あらゆる世代の視聴者たちが共感できる内容に仕上げた。短い時間の制限がある中で、三組を描くのはリスクでもあったが、あえてそこに挑戦した。
 
結果的に、動画は、歴史的にも高い視聴完了率や、いいね率を記録し、「これは広告とわかってもスキップできない」という声が多く生まれ、商品やブランドへの好印象を生む結果に繫がった。